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やる気が出ない理由とモチベーションを上げる9つのやる気スイッチ!

この記事を書いた人

長島 雄太

NAGASHIMA行政書士事務所

行政書士兼ウェブマーケター。ナガシマガジン運営者。サラリーマンとして働きながらウェブマーケティング会社を起業し独立。更にその後、仕事をしながら5カ月の勉強期間で行政書士試験に一発合格し、行政書士事務所を開業。

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どうして、今日はやる気が出ないんだろう?
押すだけでモチベーションを上げるやる気スイッチが欲しい!

 

行政書士の試験勉強や仕事などで、やる気が出ない時ってありますよね。

 

そんな時に上記のようなことを思ったことはありませんか?

 

実は、やる気が出ない時に無理やりモチベーションを上げることが出来る「やる気スイッチ」のよなモノは存在します。

 

なので、この記事ではモチベーションを上げる「やる気スイッチ」をいくつか紹介していきたいと思います。

 

ただし、この〝やる気スイッチ〟には副作用もあるので、使用上の注意をよく読み、正しくお使い下さい。

 

少し長いですが記事の最後まで読んで頂ければ幸いです。

モチベーションが上がらず
やる気が出ない理由

 

まずはじめに、やる気スイッチを紹介する前に、やる気が出ない状態になってしまう理由について解説しておかなければなりません。

 

なぜなら、やる気が出ない理由が理解できていないと、やる気スイッチの原理がわからず、「どうせ効くはずがない!」と実践しない可能性が高いからです。

 

そもそも、やる気が出ない理由はいろいろ考えられえるのですが、その中でも特に大きく影響しているのが「意志力の不足」です。

 

意志力とは、“脳が何かを決断する時に使うエネルギーみたいなモノ”です。

 

因みに、エネルギーという言葉を使うとスピリチュアル的なイメージを抱くかもしれませんが、意思力はどちらかというとフィジカル的なイメージで、ゲームにおけるHP(ヒットポイント)だと考えてもらえればわかりやすいと思います

 

例えば、以下のような時に意思力のエネルギーを消費します。

 

 

上記のように、小さな決断~大きな決断などすべてを含めると、人は1日に35,000回以上も決断しているという研究データが出ています。

 

そして、それぞれの決断によって消費する意志力の大きさに違いはありますが、日常生活のあらゆる決断や我慢などに意思力を消費しているのです。

 

しかも、脳科学の研究では1日に消費できる意志力は有限であることが分かっています。

 

つまり、この意思力がほとんど残っていない状況で、何かをやろうと思った時に意思力が足りなくて「やる気が出ない」という状態に陥るのです。

 

例えるなら、仕事から帰ってきた段階で意思力が50しか残っていないのに、意思力が120必要な試験勉強をやろうと思ってもやる気が起きないというイメージです。

やる気スイッチで
モチベーションが上がるメカニズム

 

意思力が足りなくてやる気が出ない状態でも、何かをやらなければならないという時もあると思います。

 

そんな時には、どのようにしてモチベーションを上げればいいのかというと、冒頭でも紹介した「やる気スイッチ」を押してみると良いです。

 

やる気スイッチというのは、その行動を行う事で必然的にモチベーションを上げることができる行動をスイッチに例えたモノです。

 

そして、このやる気スイッチには3パターンの種類があって、やる気がでるメカニズムが少し異なります。

 

  • やりたい気持ちを大きくしてモチベーションを上げる
  • やらないといけない気持ちを強くしてモチベーションを上げる
  • 脳の仕組みを利用してモチベーションを上げる

 

やりたい気持ちを大きくして
モチベーションを上げるメカニズム

 

物事のやる気が起きない場合の心情としては、「やりたくない気持ち>やりたい気持ち」の状態になっていることが多いと思います。

 

そして、やりたくない気持ちが強いというとこは消費する意志力が多いということです。

 

一方で、やりたい気持ちが強い場合には少ない意志力で行動を起こすことが出来ます。

 

例えば、どれだけ疲れて仕事から帰ってきても、自分が大好きな趣味についてはやる気が起こらないという状況になりにくいですよね?

 

これは自分がやりたい事に対しては、僅かな意思力だけで行動できるので、やる気が出ないという状態にはならないのです。

 

つまり、やりたいという気持ちを大きくする行動を取れば、やる気が出なくて行動出できないという状態を脱却できるのです。(後述のやる気スイッチ①~④に該当)

“やらないといけない”という
気持ちを大きくして
モチベーションを上げるメカニズム

 

〝やらないといけない〟という気持ちを強くする、つまり、「やりたくない気持ち<やらないといけない気持ち」の状態になった時にも、モチベーションは上がります。

 

これはどういう事かというと、行動するよりも行動しなかった時の方が意志力を消費するようなパターンが挙げられます。

 

例えば、以下のような場合です。

 

  • 残りの意思力50
  • 会議資料の作成に必要な意思力100
  • 上司に怒られるストレスで消費する意志力300

 

この場合、残っている意志力は50なので、100を消費する会議資料の作成はやる気が出ません。

 

しかし、会議資料を作らなかった場合に、上司に怒られて意志力を300消費することを考えると、無理してでも会議資料を作る状態に脳が切り替わります。

 

つまり、行動するよりも行動しなかった時の方が苦痛な状態を作り上げた場合にやる気が出るというメカニズムです。(後述のやる気スイッチ⑤~⑦)

脳の仕組みを利用して
モチベーションを上げるメカニズム

最後は、脳の仕組みを利用してモチベーションを上げる方法です。

 

脳には、やる気の源となる成分を分泌する仕組みがあります。

 

つまり、そのやる気の源となる成分を意図的に分泌させることで、一時的にモチベーションを上げることが出来るというメカニズムです。(後述のやる気スイッチ⑧〜⑨)

 

これらのメカニズムによって、やる気スイッチと言われる行動をとる事で、意図的にモチベーションが上げることが出来るというわけです。

やる気が出ない時に
モチベーションを上げる
9つのやる気スイッチ

 

ここからはいよいよ、やる気が出ない時にモチベーションを上げる“やる気スイッチ”について紹介していきます。

 

これから紹介する行動は、やる気が出ない原因となる「意思力の不足」を、上記で紹介したメカニズムを利用して、モチベーションを上げることができます。

 

「本当にそんな事でやる気が出るの?」と疑ってしまうかも知れませんが、騙されたと思って試しにやってもらえると嬉しいです。

やる気スイッチ[その1]
メリットを明確化する

 

行動して得られるメリットを明確にすると、やりたいという気持ちが大きくなりモチベーションが上がります。

 

特に行政書士試験の勉強で、やる気が出ないという場合には、この方法がかなり有効です。

 

行政書士試験の勉強でやる気が起こらない最大の理由は、行政書士試験に合格した際のメリットが明確でない場合が多いです。

 

例えば、行政書士試験を受験しようと思っているけど、「行政書士になって食べていけるのか?」「行政書士の資格を取って本当に意味があるのか?」など、不安を抱えながら勉強していませんか?

 

この場合、行政書士試験の資格を取得することに迷いがあるので、その迷いをねじ伏せるながら勉強しなければならず、通常の試験勉強により多くの意志力が必要となってしまいます。

 

しかし、行政書士試験に合格すると、自分にどんな大きなメリットがあるのかが明確になっていれば〝勉強して絶対に合格したい〟という気持ちになるのでモチベーションが上がりやすくなります。

やる気スイッチ[その2]
ご褒美を用意する

 

行動することに直接的なメリットがない場合には、無理やり自分にご褒美を用意することも効果的です。

 

例えば、「過去問を30問解いたら大好きなチョコレートを食べて良い!」とか、「模試で180点取れたら欲しかった洋服を購入する!」というように、無理やり行動することにメリットを与えます。

 

ここで重要なのは、「やりたくない気持ち」よりも「やりたいと思う気持ち」の方が大きくなるようなご褒美を準備しなければやる気が出ないという点です。

 

走っている馬の目の前にニンジンをぶら下げるイメージで、自分の目の前にご褒美をぶら下げてみてください。

やる気スイッチ[その3]
ゲーム性を取り入れる

 

つまらないことや、しんどいこをするのは誰でも嫌ですよね?

 

嫌なことを無理やりやるというのは、かなり多くの意思力を消費するので、なかなかやる気が起きません。

 

そんな場合には、少しゲーム性を取り入れることで消費する意志力が軽減できます。

 

例えば、退屈な作業でも友達と勝負するゲーム性を取り入れることで、行動するモチベーションが上がったという経験はありませんか?

 

これは、退屈な作業にゲーム性という楽しさが追加されることで、必要な意志力が100⇒60ぐらいに軽減出来るようになるからです。

 

なので、やる気が出ない場合には、これからやる作業にちょっとしたゲーム性を取り入れてみるといいです。

やる気スイッチ[その4]
タスクを細分化して
小さい物事から取り掛かる

 

取り組むタスクを細分化できるのであれば、細分化して小さなものから取り掛かってみてください。

 

例えば、毎日2時間は行政書士試験の勉強をすると決めたのに、やる気が出ないとします。

 

この場合に、2時間の勉強と捉えるのではなく、民法のインプット30分、民法の過去問30分、行政法のインプット30分、行政法の過去問30分というように、勉強内容をバラバラに分けて細分化します。

 

そして、民法のインプット30分だけやってみることにします。(もし、30分だけでもやる気が起こらない場合には、10分だけでもいいです。)

 

これなら、本来は2時間の勉強に必要な意思力が200だった場合でも、民法のインプット30分だけなら意思力が50ぐらいで出来るので、行動に移しやすくなります。

 

そして、兎に角やってみるというのが大切です。

 

なぜなら、スタートが最もエネルギーを消費する作業で、実は継続するエネルギーはそこまで多くはありません。

 

自転車も漕ぎ始めが一番大変で、スピードに乗るとほとんど体力がいらないのと同じですね。

 

また、何か物事を始めると最後まで終わらせたいという「ツァイガルニック効果」という心理的現象が働き、途中で中断するのが気持ち悪くなってしまうのです。

 

あと1ピースで完成するジグソーパズルを、途中で放置するのは何か気持ち悪くないですか?

 

それと同じ効果が、何か物事を始めた時に大なり小なり働くので、細分化して取りあえず行動してみると意外に最後まで行動出来たりします。

やる気スイッチ[その5]
場所や環境を変える

 

家で勉強や仕事をしようと思っても、なかなか捗らないという経験はありませんか?

 

これは単純に、家にいるとついついテレビを見たり、ユーチューブをみたり、漫画を読んだりといった誘惑が多いからです。

 

誘惑が多いということは、誘惑を抑えて勉強や仕事をしなければならなくなるので、「誘惑を抑える意志力+勉強や仕事に必要な意志力」というように、消費する意志力が通常よりも多くなってしまいます。

 

ですので、仕事や勉強する場合には図書館やカフェなどの誘惑の少ない場所や環境に移動することをおすすめします。

 

そうすることで、誘惑を抑える余分な意思力を使わなくて済むので、やる気が出ないということが起こりにくくなります。

やる気スイッチ[その6]
期限を明確に決める

 

例えば、以下のような場合にあなたなら、どちらの方がやる気が出ますか?

 

  • いつまででも構わないからこの本を読んだ感想を聞かせて欲しい
  • 一週間以内にこの本を読んで感想を聞かせて欲しい

 

「本を読んで感想を言う」という同じ行動内容なのに、恐らく後者の方がやる気が出ると感じたのではないでしょうか?

 

これは期限が明確に決まることで、「いついつまでにやらないといけない」という精神的なプレッシャーが掛かるので、必然的にモチベーションがあがるわけです。

 

子供の時に、夏休みの前半~中盤まではほとんど宿題のやる気が起きなかったのに、夏休みの終わり間近になると、今までが嘘のように集中して宿題に取り組む例のヤツと同じですね。

 

ただし、もともと期限にルーズな場合には自分で作った期限には強制力がないので、すぐに破ってしまう可能性が高く、このやる気スイッチはあまり効果がないかもしれません。

やる気スイッチ[その7]
痛みを伴う状況に自分を追い込む

 

もし、あなたが英語をしゃべれるようになりたいのであれば、一番いい方法は何だと思いますか?

 

そうです、英語を喋らないと痛みを伴う状況に身を置くことです。

 

要するに、人はやらざる負えない状況だと、「やる気が出ない」なんて呑気なことは言ってられないので、必然的にやるようになるのです。

 

例えば、行政書士試験に合格して仕事を辞めたいけど、仕事から帰ってきてからではなかなか勉強のやる気が起こらないとします。

 

そんな場合には、先に仕事を辞めてしまうのです。

 

そうすることで、行政書士試験に何としても受からないといけない状況になるので、やる気が出なくても勉強せざるを得なくなるわけです。

 

テレビなどで芸人さんが、売れる為に敢えてめちゃくちゃ家賃の高いマンションに引っ越しをするという話を聞いたことないですか?

 

これも、芸人として売れざるを得ない状況に自分を追い込んで、兎に角出来ることを何でもする状況を作っているわけですね。

やる気スイッチ[その8]
本・音楽・動画で
モチベーションを上げる

 

「この本を読むとなぜかモチベーションが上がる」「この音楽を聴くと何だかテンションが上がる」「この動画を見るとやる気が出る」っていうモノが一つは思い当たるのではないでしょうか?

 

これは、本を読んだり、音楽を聴いたり、動画を見ることで脳内でドーパミンが大量に分泌されているためです。

 

ドーパミンは脳内麻薬とも言われ、「楽しい」「ワクワク」「興奮」などの脳が快感を得る直接の源となる物質です。

 

つまり、意志力が足りずにやる気が出ない時でも、ドーパミンが放出されていると、一時的にモチベーションが高い時と同じような状態になるのです。

やる気スイッチ[その9]
甘い物を食べる

 

甘い物を食べると幸せな気分になったり、イライラする時に甘いものを食べたくなったりしませんか?

 

実は、この甘い物を食べた時にも上記で紹介したドーパミンが放出されます。

 

甘い物を食べるとドーパミンが放出されて、幸福感を感じたり、イライラを軽減してくれたりするのです。

 

なので、やる気が出ない時にチョコレートなどの甘い物を摂取することで、ドーパミンが放出されて一時的にモチベーションが上がります。

やる気スイッチの使用上の注意

 

ここまでに、やる気が出ない時にモチベーションを上げることが出来る“やる気スイッチ”を紹介してきました。

 

しかし、絶対に誤解しないで欲しいことは、やる気スイッチを押すことで意思力が回復しているわけではないということです。

 

あくまでも、一時的に本来は使わないような予備のエネルギーを使っているような、歯磨き粉のチューブを丸めて残りの歯磨き粉を無理やり絞り出しているようなイメージだと捉えてください。

 

つまり、やる気スイッチではやる気が出ない根本的な解決にはなっていないのです。

 

今日は何とか無理やりモチベーションを上げて出来たとしても、また明日にはやる気が出ないということは十分にあり得ます。

 

しかも、無理をしてやる気を出させているので、脳や体に対する負荷もその分大きくなってしまいます。

 

そして、無理をしてモチベーションを上げ続けた結果、もっとやる気が起こらない状態に陥るという副作用が起こる可能性もあります。

 

そうなると、どんどん悪循環に陥り、最終的には何をやってもやる気が起こらない無気力な状態になってしまうかもしれません。

 

なので、やる気スイッチはここぞという時にだけ使用することをおすすめします。

 

では、やる気スイッチを使わずに、根本的にモチベーションを維持するにはどうすれば良いのでしょうか?

 

それは、出来る限り意思力の無駄遣いを抑えて日々の生活を送ることです。

 

例えば、着る服や食事は曜日によって固定したり、1週間の試験勉強の時間割を決めたりして、ルーティーン化することで、わざわざ着る服や食べる物、勉強科目で悩まなくて済すむようになります。

 

そうすることで、日々の決断する回数を減らすことができ、意思力の消費を抑えられるので、意思力の不足が起こりにくくなるというわけです。

世の中の成功者は当たり前のように
意思力の省エネを実践している

 

何か物事を成し遂げようと思ったら、モチベーションを維持し続ける必要があります。

 

となると、世の中で大きなことを成し遂げた成功者は、モチベーション維持の達人だと言っても過言ではないわけですね。

 

そして、実際に多くの成功者は、日々の生活において当たり前のように無駄な決断を排除して、意思力の省エネを実践しています。

 

例えば、アップルの創業者であるスティーブ・ジョブズは生前、余計な選択肢で頭を使わないために毎日〝黒のタートルネックにジーンズ〟を着用していたことは有名ですよね?

 

その他にも、フェイスブック創業者のマーク・ザッカーバーグや、アメリカ合衆国の元大統領バラク・オバマも、毎日同じ服を着用し、大きな決断をするときの為に日々の生活の小さな決断に使うエネルギー節約しているのです。

 

つまり、モチベーションを維持して何かを成し遂げる鍵は、やる気が出なくなってからモチベーションを上げるのではなく、やる気が出ないという状態にならないようにすることなのです。

 

そして、そのためには、些細なことはルーティン化してしまって、日々の生活から無駄な意思決定を排除することが大切だというわけです。

やる気が出ない理由とモチベーションを上げる
9つのやる気スイッチまとめ

この記事のまとめ

  • どうしてもモチベーションが上がらない時はやる気スイッチを押す
  • やる気スイッチを使用する場合に使用上の注意をよく読み正しく使う
  • やる気スイッチは根本的な解決ではなく一時的な応急処置に過ぎない
  • モチベーションを維持し続けるためにはルーティーン化で無駄な意思力の消費を抑える

 

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