行政書士試験について

行政書士の短期合格を目指すなら知っておくべき試験内容の傾向と対策

この記事を書いた人

長島 雄太

NAGASHIMA行政書士事務所

行政書士ブロガー兼ウェブマーケター。ナガシマガジン運営者。サラリーマンとして働きながらウェブマーケティング会社を起業し独立。更にその後、5カ月の勉強期間で行政書士試験に一発合格し、行政書士事務所を開業。

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突然ですが、もしあなたが宝探しをする場合、無闇矢鱈に宝を探しをしないですよね?

 

恐らく、まずは宝の地図を手に入れて、目的地はどこで、どのルートで、どのような手段で宝のありかまで行くかを事前に計画すると思います。

 

行政書士試験においてもそれは同じです。

 

行政書士試験における宝の地図は「試験内容」で、宝のありかまでの道は「得点目標と勉強スケジュール」です。

 

つまり、行政書士試験に短期間で合格するため無闇矢鱈に勉強するのではなく、事前に行政書士試験の内容をしっかり理解しておく必要があるというわけです。

 

以下では、行政書士試験に合格するための宝の地図を紹介します。

行政書士試験の全体像

 

行政書士試験の試験時間は3時間、全60問の300点満点の試験です。

 

全60問の内訳は以下のようになります。

出題形式 問題数 出題形式別配点
基礎法学 5肢択一式 2問 8点
憲法 5肢択一式 5問 20点
多肢選択式 4問 8点
民法 5肢択一式 9問 36点
記述式 2問 40点
行政法 5肢択一式 19問 76点
多肢選択式 8問 16点
記述式 1問 20点
商法 5肢択一式 5問 20点
一般知識 5肢択一式 14問 56点
合計 60問 300点

 

さらに、行政書士試験の出題形式は全部で3種類で、以下のような形式で出題されます。

 

  • 5肢択一式・・・5つの選択肢の中から正解肢を1つ選ぶ
  • 多肢選択式・・・穴埋め形式で20個の選択肢の中から4つの正解を選ぶ
  • 記述式・・・問いに対して40字前後で回答を記述する

 

そして、これらの問題に対して以下の条件をクリアした場合に行政書士試験に合格となります。

 

行政書士試験の合格基準

  • 法令科目の得点が244点中122点以上
  • 一般知識の得点が56点中24点以上
  • 試験全体の得点が300点中180点以上

 

各科目で出題される試験内容の傾向と対策

 

上記の合格基準の部分でも少し触れたように、行政書士試験は大きく分けると法令科目と一般知識科目の2つに分けられます。

 

  • 法令科目・・・基礎法学、憲法、民法、行政法、商法
  • 一般知識・・・政治、経済、社会、IT・情報通信、個人情報保護法

 

ここからは、それぞれの科目において出題される試験内容の傾向や、どのように対策していけばいいのかについて更に詳しく解説していきます。

 

基礎法学の出題内容の傾向と対策

出題形式 出題数 配点
5肢選択式 2問 8点

基礎法学とは法律の幅広い知識全般を問うような科目で、出題範囲が曖昧でどのような問題が出題されるか予想がつかないというのが特徴です。

 

出題の傾向

基礎法学の出題内容の傾向としては、法律用語の意味を問われるような問題や、法律の成り立ち、裁判制度や司法制度の改革にまつわる周辺の知識などが出題されます。

対策の仕方

基礎法学の対策の仕方としては、法律を学んでいる人であれば誰でもわかるような法律用語に関する基礎知識だけをしっかり身につけ、それ以外は特にこれと言って対策をする必要はありません。

というのも、基礎法学は他の科目に比べて配点が低い上に、対策のしようがないほどに出題範囲が広いので、基礎法学の勉強に時間を割いたとしても得点できる保証はないからです。

なので、基礎法学の対策に勉強時間を割くぐらいなら、他の科目を勉強した方が得点を伸ばしやすいです。

 

憲法の出題内容の傾向と対策

出題形式 出題数 配点
5肢選択式 5問 20点
多肢選択式 1問 8点
合計 6問 28点

憲法とは国の最高法規で、国民の権利を守る為に国が守るべきことが定められています。

 

出題の傾向

憲法の出題傾向としては、判例に関する知識や国会、内閣、裁判所に関する条文知識が問われる問題が多いです。

対策の仕方

憲法の対策の仕方としては、判例知識については過去問を解きながら判例の趣旨や結論などをしっかり理解し、条文に関する問題については、基本的に暗記していれば解ける問題がほとんどなので、とにかく憲法を丸暗記します。

おすすめの方法としては、ユーチューブなどで憲法の条文を朗読している動画があるので、その音声を何度も何度も繰り返し聞くことで自然に条文が暗記できます。

 

 

民法の出題内容の傾向と対策

出題形式 出題数 配点
5肢選択式 9問 36点
記述式 2問 40点
合計 11問 76点

民法とは国民と国民の間の利害や権利をなどを調整するために守るべきルールを定めたものです。

 

出題の傾向

民法の出題傾向としては、民法総則・物権・債権・親族・相続のそれぞれの分野から法解釈や論点、判例知識なども問題が出題されます。

対策の仕方

民法の対策の仕方としては、基礎知識が身に着いた段階で、とにかく過去問を何度も解くことです。

特に、民法に関しては深い知識を問われることもあるので、細かい知識もしっかりと理解しておく必要があります。

その為にも、過去問を解く際にはその選択肢が〇か×かだけを考えるのではなく、なぜその回答になるのかまでの理由もしっかりと明確にして回答する練習をしておくといいです。

また、そうすることで記述問題を解く応用力も身につけるられます。

 

 

行政法の出題内容の傾向と対策

出題形式 出題数 配点
5肢選択式 19問 76点
多肢選択式 2問 16点
記述式 1問 20点
合計 22問 112点

行政法は行政に関する法律全般のことで、行政書士試験における最重要な科目です。

 

問題はは行政法総論、行政手続法、行政不服審査法、行政事件訴訟法、国家賠償法、地方自治法の5つの分野から出題されます。

出題の傾向

行政法の出題傾向としては、行政法総論では用語の意味など、行政手続法、行政不服審査法、行政事件訴訟法、地方自治法については条文知識、国家賠償法では判例知識が問われる傾向にあります。

対策の仕方

行政法の対策の仕方としては、それぞれの法律が似ているので混乱しないように比較しながら勉強していくことです。

特に行政不服審査法の聴聞、行政不服審査法の審査請求、行政事件訴訟法の訴訟についてはとても法律の内容が似ている上に、よく出題されるところでもあるので自分で表などにまとめながら勉強すると良いです。

また、行政法は5肢択一式問題だけではなく、多肢選択式や記述式でも出題されるので、過去問を解きながら判例の論点や、重要な条文などをしっかりと覚えていく必要があります。

 

商法の出題内容の傾向と対策

出題形式 出題数 配点
5肢選択式 5問 20点

商法は商取引を行う上でのるルールを定めた法律で商法と会社法の2つの分野から出題されます。

出題の傾向

商法の出題傾向としては、商法総則から1問、株式や会社の期間に関する問題から4問出題される傾向にあります。

対策の仕方

商法の対策の仕方としては、最低限として過去問を何度も解く程度で、それ以外はあまり深追いしないということです。

商法は行政書士試験の中では最も厄介な科目で、試験範囲は広い上に問題の難易度は難しく得点を取りにくい科目です。

なので、ある程度勉強時間に余裕がある人以外は、商法に勉強時間を割かない方がいいです。

 

政治・経済・社会の出題内容の傾向と対策

出題形式 出題数 配点
5肢選択式 7問 28点

政治・経済・社会は一般知識の中では最も配点が高い分野です。

出題の傾向

政治・経済・社会の出題傾向としては、日本国内だけではなく海外の政治・経済・社会の情勢や、時事関連の問題、行政書士の実務寄りの問題が出題される傾向にあります。

対策の仕方

政治・経済・社会の対策の仕方としては、何も対策しないのが得策です。

というのも、以前は政治・経済・社会などから出題される傾向が高かったので、試験範囲は広いですが対策のすることはできました。

しかし、近年では実務寄りの政治・経済・社会とはあまり関係のない分野からも出題されるので出題される問題の予想すらつかない状況です。

ま~、時間に余裕があれば、大学センター試験レベルの政治・経済・社会の基礎知識を身につけるぐらいは有効かもしれません。

IT情報通信・個人情報保護法の出題内容の傾向と対策

出題形式 出題数 配点
5肢選択式 4問 16点

IT情報通信・個人情報保護法は一般知識の中で最も重要な分野で、ここで点数を取らなければ足切りになってしまう可能性があるので注意が必要です。

出題の傾向

IT情報通信・個人情報保護法の出題傾向としては、IT用語の意味や個人情報保護法や公文書管理法、情報公開法などに関する法律知識が出題される傾向にあります。

対策の仕方

IT情報通信・個人情報保護法の対策の仕方としては、過去問と模試の問題を何度も繰り返すことです。

分野としては一般知識に区分されていますが、法律にかかわる分野なので法律科目と同じく過去問を何度も解くことである程度得点できる知識が身に付きます。

また、模試で出題されるIT情報通信・個人情報保護法の問題は質が高いので利用することをおすすめします。

 

文章理解の出題内容の傾向と対策

出題形式 出題数 配点
5肢選択式 3問 12点

文章理解は一般知識の中ではIT情報通信・個人情報保護法と並んでかなり重要な分野です。

 

できれば、IT情報通信・個人情報保護法と文章理解を合わせた7問の内、なんとしても5~6問は正解したいところです。

出題の傾向

文章理解の出題傾向としては、文章内容の要旨を問う問題や、文章の並び替え、穴埋め問題などの形式で出題される傾向にあります。

対策の仕方

文章理解の対策の仕方としては、とにかく文章理解問題を解いて慣れることです。

そうすることで、接続詞や指示語を使って正解を導き出すコツなんかが身についてきます。

また、文章問題は解くのに時間が掛かるので、早く解くことを意識しながら問題を解いておくといいです。

 

 

まとめ

 

この記事では行政書士試験で出題される問題の内容に関する傾向と対策を紹介してきました。

 

これであなたは宝の地図を得たようなものです。

 

となると、あとは宝のありかを目指してどのような方法、どのようなルートで行くかを計画する必要があります。

 

なので、次にあなたがすべきことは、どの科目で何点を目標にし、どのようなスケジュールで勉強をしていくかを計画することです。

 

科目別の得点目標や勉強スケジュールを計画するのであれば、以下の記事も是非参考にしてみてください。

 

  • この記事を書いた人
長島 雄太

長島 雄太

行政書士ブロガー兼ウェブマーケター。サラリーマンとして働きながらウェブマーケティング会社を起業し独立。その後、行政書士資格を取得して行政書士事務所を開業。

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