行政書士試験について

【ロジカルに攻略!】行政書士試験における行政法の超効率的な勉強法

この記事を書いた人

長島 雄太

NAGASHIMA行政書士事務所

行政書士兼ウェブマーケター。ナガシマガジン運営者。サラリーマンとして働きながらウェブマーケティング会社を起業し独立。更にその後、5カ月の勉強期間で行政書士試験に一発合格し、行政書士事務所を開業。

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行政書士試験の出題科目の中で、最も重要な科目が行政法です。

 

この行政法を得点源と出来なければ行政書士試験の合格はあり得ず、行政法こそが合格の鍵となります。

 

しかし、行政法は出題範囲も広く、また、細かな知識も出題されるのでどのように勉強していけばいいか分からないと思うかもしれません。

 

そこで、以下では行政法のロジカルな超効率的勉強法を紹介していきます。

行政書士試験における行政法の概要と出題形式を知る

 

行政法を攻略するためには、まず、行政法とはどのようなもので、どういった形で出題されるのかを知る必要があります。

 

特に、行政法というのは民法などとは違って、日常生活を送る上ではあまりなじみのない法律なのでイメージし難く、テキストを読んだだけではピンとこないことも多いと思います。

 

行政法というのは行政に関する全般的な法律で、行政法という法律が存在するわけでありません。

 

ただ、行政法の中にもいろいろな性質の法律があり、その性質ごとに分類すると以下のようになります。

 

  • 行政法総論・・・行政法の一般的な指導原理や行政組織について
  • 行政手続法・・・行政処分等が行われる前の事前の手続き
  • 行政不服審査法・・・行政処分等に対する簡易迅速な権利救済
  • 行政事件訴訟法・・・行政上の法律関係に争いがある場合の訴訟手続き
  • 国家賠償法・・・国または公共団体による行政上の違法行為による損害賠償の手続き
  • 地方自治法・・・地方公共団体の組織や住民の権利について

 

行政法の出題形式と出題傾向

行政書士試験の行政法は5つの選択肢の中から正解を選ぶ5肢選択式で19問、20個の選択肢のなかから文章の空欄に当てはまる回答を選ぶ多肢選択式で2問、問題に対して40じ程度の文章で回答する記述式で1問出題されます。

 

そして、それぞれの問題の配点は以下のようになります。

 

  • 5肢択一式・・・1問4点×19問=76点
  • 多肢選択式・・・1問8点×2問=16点
  • 記述式・・・1問20点×1問=20点
  • 試験全体での割合・・・37%(112点/300点満点)

 

行政法は行政書士試験全体の4割近い配点となっており、行政書士試験で出題される科目の中で最も配点が高い科目です。

 

ということは、最低でも行政書士試験の勉強時間の4割以上は行政法に費やした方が良いということです。

 

そして、行政法の5肢選択肢のここ最近の出題傾向としては以下のようになっています。

 

出題傾向

  • 行政総論・・・4問
  • 行政手続法・・・3問
  • 行政不服審査法・・・3問
  • 行政事件訴訟法・・・3問
  • 国家賠償法・・・2問
  • 地方自治法・・・3問

 

上記のように、行政書士試験の行政法においては、それぞれの分野でまんべんなく出題されています。

 

また、行政法や5肢択一式の他に、多肢選択式や記述式で問題が出題されるので、条文の細かい知識や判例の論点、結論などをしっかり覚えておく必要があります。

効率的な勉強法のロジックを知る

 

行政書士試験における行政法の勉強法を紹介する前に、まずは効率的な勉強のロジックについて紹介しておきます。

 

なぜなら、この効率的な勉強法のロジックがわかっていなければ、なぜこの記事で紹介している勉強法が超効率的なのか理解できないからです。

 

そして、なぜ効率的な勉強法なのかが理解できなければ、実践しても意味ないと思って実践しない可能性が高いからです。

 

では、そもそも効率的な勉強法とは何なのかというと、脳のメカニズムを活用して暗記・理解する勉強法です。

 

これはメンタリストのDaiGoさんの著書である「超効率勉強法」でも紹介されている勉強法で、“アクティブラーニング”と呼ばれたりもします。

 

そして、この超効率的な勉強法というのは以下の2つの事を意識して勉強することで、脳のメカニズムを上手く活用して理解・暗記できるのです。

 

  • 再言語化
  • 想起

 

さらに、以下ではこれらの2つを意識して勉強するだけでなぜ超効率的に勉強になるのかをロジカルに解説していきたいと思います。

 

 

再言語化⇒自分の言葉で言い換えること

再言語化というのは学習した内容を自分の言葉で言い換えることです。

 

例えば、行政法の中には「国家賠償」というがありますが、これと似た言葉として憲法の「損失補償」があり、それぞれの根拠となるのは憲法の以下の条文からです。

 

≪憲法17条⇒国家賠償≫

何人も、公務員の不法行為により、損害を受けたときは、法律の定めると凝りにより、国又は公共団体に、その賠償を求めることができる。

 

≪憲法29条3項≫

私有財産は、正当な補償の下に、これを公共の為に用いることができる。

 

法律の条文は難しい言葉が使われていることが多く、この条文のまま理解すると国家賠償も損失補償も共に「金銭等で償う」というような浅い理解になってしまいます。

 

なので、これらの条文を自分の言葉に置き換えて深く理解していくことが必要となります。

 

≪国家賠償≫

国や公務員の違法な行為による損害の補償を求めること

 

≪損失補償≫

国などの適法な行為により損失を受けた場合に補償を求めること

 

上記のように、条文のままだと「金銭等で償ってもらう」というような曖昧な理解で終わってしまいますが、再言語化することでそれぞれの違いなどをより深く理解できるようになるのです。

 

逆に、学習した内容を再言語化しようとしたけど、自分の言葉で言い表せないような場合には、そもそもしっかりと理解できていないということを意味するので、もっと深く学ぶ必要があると判断することもできるのです。

 

そして、脳のメカニズムは理解したことは記憶として定着しやすいけど、理解できていないことは覚えにくくなっています。

 

きはによまつらむぶ」という意味が理解できない9文字の文字列と「あしたはあめがふる」という意味が理解できる9文字の文字列では後者の方が覚えやすいというのと同じです。

想起⇒思い出すこと

想起というのは学習した内容を思い出すことで、脳のメカニズムとして何かを思い出そうとする時に記憶として定着することが分かっています。

 

これまでの研究によると、脳が記憶できる容量というのは1ペタバイトあると分かっています。

 

1ペタバイトと言われてもあまりピンとこないかもしれませんが、100万GBのことでiPhoneの32GBが3万2千個分に相当する容量だと言えます。

 

でも、そう考えると、これだけたくさんの容量があるのに学習した内容を覚えられないというのは不思議なことだと思いませんか?

 

なぜ、なかなか覚えられないのかというと、脳は重要なこと以外は記憶しないようなメカニズムになっているからなのです。

 

例えば、電車の広告や、書類のデータ、読んだ本の内容などの目で見た情報すべてを記憶してしまうと脳の記憶容量がすぐにオーバーしてしまいます。

 

特に、情報が氾濫する現代においては、重要な情報よりも重要でない情報の方が多いので、そういった情報で記憶容量がいっぱいになるのと重要なことが覚えられなくなってしまうのです。

 

だから、脳が重要だと判断した情報以外はすぐに忘れるようにできているわけです。

 

では、脳に学習した内容が重要な情報だと認識させるためにはどうすすればいいかというと「思い出す」ということを何度も繰り返すのです。

 

何か物事を思い出そうとする時に脳に刺激が与えられて、「この情報は何度も思い出そうとしてる情報だから大切な情報に違いない」と認識して記憶として定着するのです。

行政書士試験における行政法の超効率的な勉強法

 

上記では「再言語化」によって物事を深く理解することで学習した内容を覚えやすくなり、「想起」によって記憶として定着させることが効率的な勉強法であることを紹介しました。

 

そして、ここからは更に「再言語化」と「想起」を行政法の勉強法に上手に活用していく方法について解説していきます。

 

行政書士試験の行政法の効率的なインプットの勉強法

行政法を勉強する場合には、講義やテキストなどのインプットから始めてきます。

 

そして、このインプットをする際に「再言語化」を意識しながら勉強していきます。

 

まずは、行政法の全体像を把握するために、自分が利用している予備校や通信講座の講義やテキストを一通りサラッと確認していきます。

 

例えば、パズルを作るときに全体像を確認せずに、いきなり手当たり次第にパズルを組み立てていかないですよね?

 

これと同じように、行政法の全体像を把握してから学んだ方が効率的に勉強がすすめていけるのです。

 

そして、行政法の内容を大まかに一通り確認したら、次はそれぞれの分野ごとに詳しく勉強していきます。

 

この時に、上記でも紹介したように「審査請求とは××すること」「聴聞とは○○すること」というように再言語化していってください。

 

できれば小学6年生に説明しても理解できるような言葉で再言語化できるのがベストです。

 

因みに、この時にしっかりと再言語化できない場合にはその分野をちゃんと理解できていないということなので、再言語化できるまで学習を深めます。

 

そして、ここでの注意点としてはインプットの時点で暗記しようとしないということです。

 

インプットというのはあくまでも理解することが目的で、暗記するのは「想起」などのアウトプットが有効だからです。

 

行政書士試験の行政法の超効率的なアウトプットの勉強法

行政書士試験の行政法における超効率的なアウトプットの勉強法はとにかく過去問や問題集を何度も何度も解くことです。

 

行政書士試験の受験者の中にはインプットをメインで勉強する人も多いみたいですが、ここまでに何度も言っているように記憶が定着するのは“思い出す時”、つまり問題を解くアウトプットの時なのです。

 

ということは、勉強においてはインプットよりもアウトプットの方が重要なわけで、勉強する上での比率はインプット:アウトプット=3:7ぐらいが目安です。

 

実際に私は行政書士試験の勉強において最低でも7割程度はアウトプットに費やしました。

 

また、「問題を解く=アウトプットオンリー」というイメージが強いかもしれませんが、分からない問題が出てきた時にはテキストや講義のインプットを再確認するので、過去問を解くことでもインプットも兼ねることが出来るのです。

行政書士試験の行政法の超効率的な記述の勉強法

行政書士試験の行政法に関しては記述の問題も出題されます。

 

記述問題の出題数は1問だけですが、配点は20点と高いので記述でもある程度の得点を取れるように勉強していく必要があります。

 

ただ、行政法の記述に関しては特別な勉強をしなければいけないのかというと、決してそういうわけでもありません。

 

では、行政法の記述対策のしてどのように勉強すればいいのかというと、「なぜ?」を言語化しながら過去問を解くだけで大丈夫です。

 

例えば、以下のような問題の場合・・・

 

【問題】以下の内容は妥当か、それとも妥当でないか。

国家賠償法1条の公権力の行使には国または地方公共団体のすべての活動が含まれるとするのが判例の立場である。

 

これに対する回答は「×」です。

 

ただ、この時に〇×だけで回答するのではなく、「なぜ×なのか?」という理由を言語化して解答します。

 

【答え】

国家賠償法の1条の「公権力の行使」は、国の私経済作用及び国家賠償法2条の対象となるものを除いたすべての活動であるから、国または地方公共団体のすべての活動が含まれるわけではない。

 

このように問題を答える時に言語化しておくと、記述の問題で「国家賠償法の1条でいう“公権力の行使”にはどのようなものが該当するか?」と問われた時に記述で答えられる力が身に付きます。

 

行政書士試験における行政法の超効率的な勉強法まとめ

 

行政書士試験における行政法の超効率的な勉強法について最後に簡単にまとめておきます。

 

まず、行政法を勉強する時は簡単に全体像を把握し、その後にそれぞれの分野について詳しく勉強していきます。

 

それぞれの分野のインプットを行う際には出来るだけ自分の言葉に置き換える「再言語化」を行って、理解力を深めていくと良いです。

 

そして、ある程度インプットが進んだ段階でとにかく何回も過去問を解きまくります。

 

他の教科においても過去問はかなり重要ですが、特に行政法に関しては暗記の要素が大きいので他の科目以上に過去問はかなり効率的です。

 

また、過去問を解くときは出来るだけ「なぜ、そのような答えになるのか?」の理由についてもしっかりと言語化することで記述にも対応出来るようになります。

 

因みに、インプットとアウトプットの割合はインプット:アウトプット=3:7ぐらいを目安に取り組むと効果的です。

 

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長島 雄太

長島 雄太

行政書士兼ウェブマーケター。サラリーマンとして働きながらウェブマーケティング会社を起業し独立。その後、行政書士資格を取得して行政書士事務所を開業。

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